ご飯 日記

ATMあるんだから金払えよ(詐欺ではない)

最近、一人で飲み屋に入ることが増えた。
あまり抵抗なく入ることができるようになった。
喜ぶべきことなんだろうか。

一人で入る時は、いつもカウンターに通される。
カウンターに座っていると
いつも周辺のおじさんに絡まれる。

先日も、いつものように地元の飲み屋に一人で入り
カウンター席に座った。
いつものように、横のおじさんに絡まれた。

おじさん達はいつも気さくで
絡まれるのも別にイヤではない。

でも、この日は最悪だった。

いつものようにおじさんのくだらない話を聞きながらお酒を飲んで
唯一の泥酔が許される日をそこそこ楽しんだ。

この日は泥酔する前に閉店の時間を迎えたので、
お会計を済ませて帰ろうとすると、一人のおじさんが付いてきた。
飲み直そうと言ってくる。どうやらもう終電が無いらしい。

少し飲むのは別にイヤでは無かったが、
始発まで付き合うつもりなど毛頭無かった。
そう、ここは地元。私は歩いて帰ることができた。

そんな私の思いなど知る由もなく、酔っぱらったおじさんは勝手に店を探し始めた。
おじさんがチョイスしたのはガールズバー。
高いお店じゃないし、まぁいいかと思い入店。

店内には終電を逃したと思われる人たちが何人かいて
怪しい雰囲気も無く、ごく普通のガールズバーだった。

女:「二人はどういうご関係ですか?」
私:「知らない人だよ」

という下りを何セットかやったと思う。
もう私もそこそこ酔っていたので記憶が曖昧だ。

私以上におじさんは酔っぱらっていた。
内容が支離滅裂になってきていて、最初はそれも面白かったがしばらくして飽きた。

おじさんはまだまだ飲む気らしかったが、私はもう眠かったので
ひっそり女の子に会計をお願いした。

女:「1万1千円です。」

私の財布には1万円札しか無く
おじさんの財布には1千円しか入っていなかった。

。。。

面倒は起こしたくないのでお金を払って店を後に。

おじさん:「もう一軒いこう」

私:「∑(゚Д゚)ファ?」

カウンターでくだらない話で楽しませてくれたおじさんは
推定15ほども年下の青年にカネをせびるカスおやじになり果てていた。

私:「行かないよ、帰る。」

おやじを見捨てて、帰ることにした。
大人なんだし、カードでタクシー乗れば帰れるだろう。
よく考えたら、ガールズバーでもカードで払わせればよかった。
そんなことを思いながら、歩きはじめると

私:「(トコトコ)」
おやじ:「(ニコニコ)」
私:「(トコトコ)」
おやじ:「(ニコニコ)」

異変を感じた俺は、コの字を描いて元の場所に戻ってきた。
後ろを振り返ると、おやじがいた。

私:「あの」
おやじ:「(ニコニコ)」
私:「ついてくるのおかしくないですか?」
おやじ:「いいじゃん、家行こうよ(ニコニコ)」
私:「ヤダよ、帰って」

やばいと思って、もう一度歩き出す。
今度は家と違う方向に歩いてみた。

私:「(トコトコ)」
おやじ:「(ニコニコ)」
私:「(トコトコ)」
おやじ:「(ニコニコ)」

笑顔だ。キモい。ガチでキモい。
とりあえずコンビニに入ると、おやじも入ってきた。

私:「あの」
おやじ:「家行こうよ」

絶対についてくる気だ。
まだ女の子も呼んだことない部屋に
何が悲しくてこんな中年を連れ込まなくちゃいけないんだ。
始発まで付き合うか、タクシーに乗ってまくのもいいかもしれない。
いや、もう下手に出るのはもうやめよう。ちょっとマジな顔すれば帰るだろう。
そんなことを考え始めた私の目にATMの文字が飛び込んできた。

私:「ATMあんだからさっきの金払えよ」
おやじ「・・・」

おやじは黙って動かなくなった。
「さっきの金」を払っていない自覚があるのも多少ムカついたが
一刻も早くおやじの元を離れたかった私はコンビニを後にすると
後ろ向きに歩いて家路についた。
遠目におやじがすごすごともといた建物に入っていくのが見えて
どっと一週間分の疲れが押し寄せた。

おしまい。

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